ハルク(2003)

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ベネチア国際映画祭 緑獅子賞受賞『グリーン・ジャイアントの憂鬱』

title090510_1.jpg 世の中には、絶対に避けて通れない道というものがあるのです。あのヒーローがあれだったみたいに! って具体例が出てこないや。とにかく、新作『スター・トレック』がメチャおもろで今から公開が待てないでどうしようというひと続出な中、新作『スター・トレック』のヴィラン役、エリック・バナがブルース・バナー役で主演している旧作『ハルク』(つまりインクレディブルじゃないほう)は避けては通れないアメコミ映画なはずです。

「そもそも、このハルクの出来がイマイチだったから、新作では設定がリニューアルされて、フガフガ」と、躊躇していて、『スター・トレック』鑑賞後に観ないで観たふりをする羽目になるよりは、この機会に思い切ってみては。

というわけで、お楽しみ鑑賞会のヒントは以下から

要注意ポイント
(1)映像が斬新すぎて ベネチア
とにかく、カットやらシーンやらの遷移がすさまじく斬新です。最初は期待感を煽ってくれますが、最後まで見終わって振りかえってみると、映画全体でアメコミ感が感じられる部分はこの遷移部分に集約していたように感じます。 「もしかしてあの遷移こそが監督的なアメコミ感の解釈だったのでは」と思えてならないほどです。

アカデミー賞2回。ベネチア国際映画祭 金獅子賞2回。ベルリン国際映画祭 金熊賞2回。『ハルク』の監督について調べてみると、今作の監督アン・リーの華麗な経歴が出てきます。そうなんです。アメコミ映画ファンなら、ご存じの『ブロークバック・マウンテン』でメガホンをとり、見事オスカーを受賞した巨匠こそ、今作の監督アン・リーなのです。

うーん通りでおバカな感じがしないと思った。きっとどうやらこれはほんとにあの斬新な遷移がベネチア的なアメコミの解釈のようです。こうなったら、遷移の度に「ホホイ♪」「フウェイ♪」などと声を上げたりなどして存分に楽しんでみてください。
(2)心理描写が入念すぎて ベネチア
もしも、アン・リーがアメコミ映画監督なら、ジョーカー(ヒース・レジャー)とレイチェルの弟(ジェイク・ジレンホール)が共演している『ブロークバック・マウンテン』はこれ以上ないアメコミ関連映画ということになります。

むしろこの映画は、アメコミ映画ではなく、アクションシーンのやたら多いヒューマンドラマとして鑑賞してみてください。「ベネチア映画祭でグランプリを獲っているくらいだから名作に違いない」というあの名作映画を見るときのお決まりの先入観も忘れずに。そうするとあら不思議、今まで待ち遠しかったはずの爆発シーンなどがとたんにヒューマンドラマのスパイスくらいに思えてくるはずです。

「それじゃあ、逆にアクションシーンが邪魔に思えちゃうんじゃ。」というそこのあなた。ベネチアンなアンは気配りさんなので、主要なアクションは夜のシーンにしてくれています。激しいアクションシーンも夜の闇にまぎれてほとんど気にならないのでご安心あれ!
(3)ブルース・バナーが冴えなさすぎて ベネチア
で、肝心なエリック・バナなんですが、これがまた陰鬱感がなんとも深刻。あの、ツルッツルの悪役面とは似ても似つかぬ風貌に仕上がっています。さあ困ったぞ。

こんなときの切り札がギャップ萌え、コメディアン出身のバナっちのシュワルツェネッガー トム・クルーズのものまね動画(あと歌手のほうのスティングも)を観てから鑑賞してみましょう。するとどうでしょう、すっかりギャップ萌えではないですか。 「んー、やっぱり陰鬱感が勝るわ」という方は、パソコンを傍らに置いて、随時見くらべながら鑑賞してみては。

今回の口説き文句
(1)「こっちはベネチアっぽいらしいから、やっぱ新作にしよっか。」
「えー、じゃあこっち観ようよ!」魔法の言葉"ベネチア"につられたあのコは思わずそう言ってしまうはずです。そしたらもうこっちのもの。自分から言いだした以上、鑑賞後も後には引けず、 あなたが黙っていても、あのコのほうから名作ポイントがあれよあれよと出てくるはずです。あとはあなたの相槌テクニックの見せどころです。フレーバーティーなどを用意して長期戦に備えましょう。

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このページは、slingerが2009年5月10日 11:50に書いたブログ記事です。

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