スーパーマン リターンズ(2006)

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ミザル キカザル カル=エル

title090304_1.jpgウォッチメン』の主人公たちがヒーローものの抱える自己矛盾に苦悩し、 『ダークナイト』のジョーカーがアメコミ映画の暗黙のルールをぶち壊しに来たとしても、彼だけには永遠にまっすぐでいて欲しい。そんな、オールドスクール・ ヒーローのカムバック一作目です。

「今更、メタ目線のないアメコミ映画とかダサくね?」とおっしゃらず、われらがブライアン(・シンガー、『ユージュアル・サスペクツ』)が、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』を蹴ってまで臨んだ(そしてこけた)映画ですよ!ちゃんと顛末を見届けなくては!そんでもって、『ワルキューレ』へGO!

ということで、やっぱりネタばれなしの詳細は以下から。

要注意ポイント
(1)続編具合が スーパー
リターンズとだけあって、スーパーマンことカル=エルが帰って来る話なので、昨今のスターウォーズ方式(1だと思ってたのが実は4だった!)の続編ものと違い 時系列的にも過去の作品の続きとなっております。それはそれで趣深いのですが、その時系列的に直前とされる作品の公開年が問題なんです。

スーパーマン自体劇場公開されるのが、1987年の『スーパーマンIV 最強の敵』なんですが、リターンズは何と『スーパーマンII/冒険篇』の続編となっており、 その公開年たるや、さかのぼること実に24年なのです。ところがお話の中では、スーパーマンは5年ぶりに帰ってきた設定なので、もう本当に我々とは話がかみ合いません。

「クラーク・ケントことスーパーマンことカル=エルは、5年前に自分の生まれ故郷を探しに(いい感じだったロイスに何にも言わずに)宇宙に飛び立ったんだ。」 ということだけ頭に入れて再生ボタンを押してください。

(2)愛され具合が スーパー
相次ぐメタアメコミ映画の登場により、暗黙裡に「ヒーローは嫌われているか、ものすごい葛藤を抱えているかどっちかに違いない」と思う癖がついてらっしゃる方も多いと 思いますが、スーパーマン(本名カル=エル)は実にまっすぐに何の疑問も抱かずいいことをしまくって、アメリカ国民から心を込めた感謝の言葉を次々に言われまくります。

「こんなのヒーローじゃない!」と嘆くことなかれ、それはあなたの思い込みです。ヒーローというのは本来そういうものなのです。どうか、子供のような心でスーパーヒーローに 思う存分期待し、『スパイダーマン』を初めて観たとき「くっれえ~」と思ったあの頃のあなたを取り戻してください。

(3)ロイスのヒロイン具合が スーパー
でもさ、MJも、レイチェルも、だいたいみんなそうじゃん?さかのぼってみれば、三蔵法師だってそういうキャラだし、きっとね、スーパーヒーローの彼女とか、そういう役回りの人って(三蔵は男だけど) よほどの困ったちゃんじゃないと、物語が盛り上がんないと思うんだ。だって、主人公は正義の味方だし。『ギター弾きの恋』のサマンサ・モートンみたいだったら、なんか超幸せになっちゃって牧場経営とかの話になっちゃいそうじゃん?そして、ヒーローはそんなヒロインのソソウの数々になぜか全く気付かないのもヒーローにとって重要な資質の一つなのです。

(4)メガネしてるだけ具合が スーパー
スーパーマンことカル=エルは、普段は新聞社で働いています(スパイディーと私生活でも同業ですね)。しかしながら、ご存じのとおり、スーパーマンの時は素顔なので、 むしろ私生活で変装してます。

しかししかし、これまた、ご存じのとおり、メガネかけてるだけです。しかししかししかし、周囲の気付かない具合がハンパないです。いや、 改めて見ると、ほんとすごいです。彼らの世界では、小池くん(徹平)もイメチェンしがいあるってもんです。てかむしろイメチェンした結果、職を失いかねません。あー、 アメコミ映画ってこうだったよね!と同窓会気分で盛り上がってください。

今回の口説き文句
(1)「ケヴィン・スペイシー出てるってことは名作映画だよね」
だって、ブライアンとケヴィンの黄金ペアですよ。これを利用しない手はありません。特にケヴィンは名作の合言葉なはずです。背伸びせず「ケビン」と発音すると より名作感が出ます。

(2)「ほら、『魔法にかけられて』好きって言ってたじゃん」
実はこの作品の裏テーマは、「スーパーマン VS サイクロップス」ヒロインをめぐって二大アメコミヒーローが戦うのです。しなしながら、そんなことはくれぐれも自分の胸に留めていただいて、さらっと、ジェームズ・マースデン(サイクロップス)は王子として紹介してあげましょう。

スタッフ
監督:ブライアン・シンガー
脚本:マイケル・ドハティ、ダン・ハリス
視覚効果:リズム&ヒューズソニー・ピクチャーズ・イメージワークスフレームストアCFC
音楽:ジョン・オットマン
テーマ曲:ジョン・ウィリアムズ

キャスト
クラーク・ケント、スーパーマン、カル=エル:ブランドン・ラウス
ロイス・レイン:ケイト・ボスワース
レックス・ルーサー:ケヴィン・スペイシー
チャード・ホワイト: ジェームズ・マースデン(サイクロップス)
ジェイソン・ホワイト(ロイスの息子、かわいい):トリスタン・レイク・リーブ
ペリー・ホワイト(編集長):フランク・ランジェラ
マーサ・ケント:エヴァ・エヴァ・マリー・セイント
キティ・コワルスキー:パーカー・ポージー
ジミー・オルセン:サム・ハンティントン
老バーテンダー:ジャック・ラーソン
ガートルード・ヴァンダーワース:ノエル・ニール
ジョー・エル:マーロン・ブランド(CGらしい)

(スタッフ・キャストはwikipediaを参考にしています。)

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このページは、slingerが2009年3月 4日 07:36に書いたブログ記事です。

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