ウォッチメン(2009.03.28 公開予定)

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ダークナイト×ミスターインクレディブル×300

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しつこいですが、今年(2009年現在)最も注目のアメコミ映画『ウォッチメン』(画像は米版ポスターなので日本公開日は3月28日です)。ヒーローがひとしきり活躍した後 ヒーロー活動が禁止されている世界(『Mr.インクレディブル』)を舞台に、 イリーガルなヒーロー達が活躍する(『ダークナイト』)様子をハイパーなヴィジュアルで描いた (監督が『300』のザック・スナイダー)作品(のはず)です。

観たいけど、「うーん、なんか色んな作品のいいとこどりみたいな作品で調子いい感じ?」と躊躇しているあなた。ご安心ください。 いろんな作品が『ウォッチメン(原作)』のいいとこどりをしているのです。

2009年3月28日公開なのでいつもと違って映画館前で鑑賞前の参考用の、詳細は以下から。

要注意ポイント
(1)アメコミヒーロー映画ではないウォ
たとえば、『20世紀少年』が「万博映画」ではないという意味では、『ウォッチメン』もアメコミヒーロー映画ではないのです。 大枠としては、ウォッチメンと呼ばれるクライムハンター達が政府公認非公認で活躍してた世界があったんだけど、ある時そういうことが禁止されちゃって、 それ以来真っ青な超人と髭の乱暴者以外は自警活動しちゃいけなくなっちゃた。そんな中、ある日、髭の方が何者かに殺されて・・・。犯人は誰だ?みたいな話です。

つまり、『ウォッチメン』の中のヒーロー的設定というのは、気の利いたミステリーを成立させる要素のひとつであって、そこがメインではないってこと。てことでストーリーとしてはガチンコの ミステリーですの。マスクしたヒーローとかが出てきても、モンスターと戦ったりとかそういう感じでは全然ないです。ただし、あのザックが監督なので、映像のギュンギュン観はしゅげーと思います。

ちなみに、同じくですが、ヒーローはたくさん出てきますが、超人は真っ青一人しか出てきません(しかもそれもシリアスな設定)。お決まりの一人一能力みたいなこともないです。原作に忠実らしいのでたぶん空も飛ばないはず。

(2)時代設定を確認だウォ
『ウォッチメン』のお話の舞台は、1985年のアメリカです。わざわざ過去にさかのぼって1985年にしているのではなくて、原作が書かれた当時が1985年だったので、 1985年なのです。んでもって、重要なのが、1985年が作品が書かれた時点では「現在」だった点。『ウォッチメン』は時間軸的には現在のアメリカを舞台にしながらも、 ウォッチメン達の干渉によってわれわれの現実の世界とは微妙にズレた世界を描くことで作品にリアリティを与えているってわけ。

「つまり、その当時のアメリカの本当の状態を知らないと楽しめないんじゃね」って?その通りです。ですから、事前にきちんと確認ね、なのです。ただし、この点に関しては 配給サイドも理解しているはずなので、きっと公開までにはなんか歴史的背景を補完するような資料的なものが公式HPにアップされるはずです(期待)。なのでそれをあてにして 待ってみるのも手かもしれません。

(3)原作はリスペクトされまくりだウォ
なんか、ヒーロー活動が禁止されるくだりとかモロ『Mr.インクレディブル』ぽいですが、インクレディブルの方が後なので あの設定もきっと『ウォッチメン(原作)』の影響を受けてるはず(ちなみに、フロゾはギアッチョ)。他にも、観ているときっと、あの映画ぽいなとか、この映画ぽいなとか、色々出てきて不安になるかもしれません。

でも逆なんです。というのも、原作はアメコミ史上最もリスペクトされる作品ベスト3的なものにも挙げられるほどエポックメイキングな作品で、 そりゃあ、「コアなサブカルボイズンガールズとあったら知らないとモグリだ」くらい位置づけなんでござあますよ。(この辺のことは、検索するとたくさん出て きますんで、興味のある方はネタばれに注意しながらお調べください。)てことで、どっかりと腰を据えて「あー、あの作品も影響うけとるな」としたり顔でご覧ください。

ちなみに、原作者のアラン・ムーアのその他の作品としては、『Vフォー・ヴェンデッタ』や『フロム・ヘル』、『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』(『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』として映画化)などがあります。フランク・ミラー(『バットマン:ダークナイト・リターンズ』、『300』、『シン・シティ』)と並び、アメコミ界の2大巨頭的な扱いの先生です。原作は非常に凝った構成になっていて(話と話の間に、登場人物の書いた自叙伝とか、登場人物へのインタビュー記事とかが挟まってたりする)、それらの手法をみる限り多くの日本の漫画家にも影響を与えてそうです。

今回の口説き文句
(1)「ミステリー映画好き?」
本格ミステリーなんでもうアメコミとかそういう話を抜きにして一点突破してみてください。「『20世紀少年』観た?」とかでもおんなじ意味なんで それでもいいです。そこら辺は相手がボーダーを着ているのか、PJの袋をバッグ代わりにしているのかによってうまいこと使い分ける感じで。

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このページは、slingerが2009年2月25日 05:18に書いたブログ記事です。

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